実際の事件に着想売り物の塔
1925年パリの高級ホテルのスイート。マホガニーの机に金の封印の契約書。
パリ、1925年5月23日土曜日、18時。コンコルド広場からほど近いグラン・ホテル・ミラボーの412号室のテーブルに、金色の印章の押された郵便電信省の契約書が置かれている。巨大な鉄塔をくず鉄として売る契約で、鉄7000トンだ。
容疑者
シモーヌ・ラショー省の手紙を打っていたホテルのタイピスト、29歳
オノレ・ゴーティエ塔を競ったマルセイユのくず鉄商、52歳
ファブリス・モンクレールベルガルド次長の個人秘書、36歳















